リペアで吹き込まれる新たな命
去年日本に一時帰国した際に買ってきたコーヒーのフレンチプレスが今朝かけてしまった。
フレンチプレスで淹れたコーヒーを友人宅で頂いてから、ずっと気になっていたフレンチプレス。
買う時に割れることを懸念して、陶器製のと迷ったが、陶器のは重たいのと、なぜかお揃いカップとのセットでしか売られてなかったから結局ガラスのものを選んだ。
夫も使い始めからいつか割れてしまうのでは、と懸念してしていたみたい...。
時に不思議に思う事がある。
何かが壊れてしまった時に、昔の私ならすごく落ち込んでしまっていた。泣くくらい悲しかったりもした。
なのにここ数年かな(?)いつからか、何かが壊れてしまっても落ち込むのはほんの一瞬。大人になるとこんな感じなのかな...。また新しいのを買えばいいや、的な大人の考えなのかな...とは言え、日本からわざわざ買ってきたフレンチプレスはこっちでは手に入らない。基本的には気に入ったものしか使いたくないので代替えのフレンチプレスはしばらくお預け。
泣いてもわめいても、壊れてしまったものは、もう元に戻ることはない。大人になって、それがわかったからかな。
壊れたフレンチプレスを見て夫は、金つなぎをしたらいいと。金つなぎグッズは一時帰国の際、買おうか迷ったあげく、荷物が多すぎたから断念したものの一つ。これも次回の一時帰国までお預け。
でも、金つなぎをすれば割れてしまったガラスにまた新たな美しさが生まれると分かっているから、余計悲しくない。
さて、朝のコーヒーは夫には必要不可欠。明日からのコーヒーをどうすると?となるとこだが、実は一時帰国の際に父親に直してもらった直火式エスプレッソメーカーがある。
ドイツから持って帰ってきて長年使っていたら、プラスチック製のハンドルが溶けてしまったのだ。この前の一時帰国の際、父が木のハンドルに付け替えてくれました。そのおかげで以前ついていたプラスチック製よりもずっとステキに見える。それに世界にたった一つの、父親の愛情がこもった直火式エスプレッソメーカー。
リペア(repair)することで、使えなくなったから捨てるのではなく、もう一度よみがえる。新しい命を吹き込む。
そしてもし父がこれを読んでいたら、いつも感謝しています。普段はついつい感謝が言えなかったりするから。
ちなみに惚れ込んでいるフレンチプレス はこちらです👇