使い終わったら土に返せる 歯ブラシ
毎日の生活の中で欠かせない歯ブラシ。
持ち運びが楽なポケットサイズの電動歯ブラシ長年を使ってました。ゼロウェイストを意識する様になっても電動歯ブラシを捨てる訳にもいかないし、フリマアプリで歯ブラシを売る訳にもいかないし、替えブラシだから少しは環境負荷が少ないだろうと思いながら使い続けてました。
その電動歯ブラシも壊れてしまい、遂に替え時のタイミングがやってきた。電動歯ブラシには長年お世話になった事を感謝し、区の小型家電回収箱へ。
そして迷わず竹の歯ブラシに変えた。
世界で生産されているプラスチックは実になんと年間4.48億トン。その生産量全体のわずか9%しかリサイクルされておらず、推定800万トンのプラスチックが世界の海に毎年流れ混んでおり、大きな環境問題となっている。
しかも日本周辺海域のマイクロプラスチック濃度は世界平均の27倍を達したという。*1
そう、歯ブラシもほとんどがプラスチック製だ。世界中で1年間に廃棄されている歯ブラシはなんと36億本。*21本平均10gと計算すると歯ブラシだけで3.6万トンとなる。これらが全て海に流れ出る訳ではないが、仮に海に流れ込まずゴミとして捨てられたとしてもプラスチックは分解されることはない。
だからこそプラスチックの利用をできる限り避けたいと思う。
毎日使う身近なものから見直していきたい。その一つが歯ブラシだ。
まずホテルや旅館で置いてあるような使い捨て歯ブラシを使うことから辞めよう。
歯ブラシは重さわずか10g。旅行に行く時に荷物を10g増やしても何も変わらないだろう。
では、サステイナブルな歯ブラシとはなんだろうか。
そこで世界で注目されているのは、竹でできた歯ブラシ。
なぜ竹の歯ブラシを選ぶのか
- 成長が早く・少ない水で成長する
- 農薬・肥料を使わず成長する
- 抗菌・防カビ・抗ウイルス効果がある
- 自然分解される
🌱 個人的にリーサーチした結果1番サステイナブルな歯ブラシは国産の歯ブラシの FINEeco41だ。
ハンドルは竹繊維+ポリ乳酸系の生分解性樹脂、ブラシは天然毛を使用しているのでそのまま埋めれば自然分解される。熱心に研究を重ねて開発されていて、ぜひ応援したい企業でもある。
🌱 初めての竹の歯ブラシは東急ハンズで購入したHumble Brush。
Humble brushはおそらく世界で最も売られている竹の歯ブラシメーカー。使ってみた感想、ブラシの部分が少し柔らかすぎたのと、ヘッドが大き過ぎた。これは海外製の歯ブラシによくある事だ。
🌱 今現在使っているのはN-ambooの竹歯ブラシ(子供用)。
個人的にはこの子供用のヘッドの大きさが奥歯まで入ってしっくりくるし、ブラシの硬さもちょうどいい。今のところこれがメキシコで購入できる数少ない竹の歯ブラシなので当面はこれになると思う。
竹の歯ブラシは使い終わったら土の中に埋めよう。ブラシの部分がナイロン製のものを使っている場合はブラシの部分をプライヤやペンチで取り除いてから。家の花壇でもいいし、キャンプに行った時に子供達と一緒に埋めて自然に還ることを教えるのもいいだろう。
竹の歯ブラシ、見た目もオシャレ。
少し値が張ると言っても数百円程度。普段からペットボトルの飲み物2、3本分と変わらない。ペットボトルを買わない代わりにサステイナブルな歯ブラシを買うと思えば家計にも響かない。
もし今現在プラスチック製の歯ブラシを使っているのであれば、テラサイクルとライオン株式会社が協働でやっているハブラシ回収プログラムに参加しよう。
1人で歯ブラシ2kg(約200本)回収するのは難しいかもしれませんが、勤務先での回収、お子さんがいれば学校や習い事先での回収すればあっという間に集まります(私も個人でテラサイクルに参加していました。すごく簡単です)。