昔ながら日本の掃除方法

数年前、炊飯器と一緒に掃除機も手放した。

それまではダイソンのコードレスクリーナーを使っていた。

コンパクトで場所を取らない、紙パック交換がないから溜まったゴミはゴミ箱に直接捨てることができ、ゼロウェイストでもあった。

あっても良かったが、茶がら掃除を知ってからは徐々に使わなくなっていった。

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茶がら掃除はゼロウェイストホームの翻訳者服部雄一郎のお話会に参加した時にご紹介頂いたお掃除方法。
アノニマ・スタジオのサイトに服部雄一郎さんの連載「ゼロ・ウェイスト・ホームへの道」でもご紹介されてます👇

www.anonima-studio.com

 

お茶を飲んだあと一晩置いて半乾燥させた状態で床にばら撒いて掃除するだけ。

茶がらを使えば、ほうきで掃いても埃は舞い散らず、髪の毛や糸くずも茶葉に絡んでくれる。お茶にはカテキンによる抗菌作用・消臭効果もあるうえ、湿っている茶葉がモップがけ・雑巾がけの効果まで果たしてくれる。

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こんな風に茶葉に絡んでくれる。

ポイントは半乾燥。水分が多過ぎてはベチョベチョに床についてしまう、乾燥してしまい過ぎていると埃のキャッチが弱い。乾燥させ過ぎてしまった場合は霧吹きでちょっと水分を足す。

そしてもちろん緑茶でも良いが、ほうじ茶やウーロン茶のように茶葉が大きくしっかりしている方が埃や髪の毛が絡み易い。

 

 

ひとまず我が家には箒がなかったので100円ショップで持ち手が竹のちりとり(プラなし)とアルミ製のちりとりを購入した。

しかし流石100円ショップの箒、残念ながら穂が抜け落ちてくる...。掃除する度に箒が痩せていく...😞

ちりとりは見た目もいいし良かったが、ある時父が当時作ったばかりの石窯の炭取りにちょうどいいから欲しいと言われて、あげた。もう一度購入した100円ショップに探しに行ったが、もう廃盤なのか、売っていない。その後いくつかの店舗を探したが見当たらなかった。

 

こうなると私のことだからほうきとちりとりにこだわりだす(笑)

一先ず、箒を色々と調べた。

元々1つだけ持っていた箒が高倉工芸の洋服用の箒だったので高倉工芸を調べてみた。


岩手の伝統工芸「南部箒」紹介ビデオ

高倉工芸は無農薬栽培で箒の原料となるホウキモロコシを栽培、環境にも人にも優しいものづくりを代々作り続けている👇

nanbuhouki.jp

しかしながら箒が思いのほか高いうえ、東京での催事予定がなかった(当時は今以上にオンラインショッピングに抵抗を感じていた。今は必要性に応じて利用している)。

わざわざ箒を買いに岩手に行くわけもいかないので他を探してみた。

 

同じく無農薬栽培でホウキモロコシから栽培している。一つ一つの箒にアートを感じる、作品というようなステキな箒ばかり👇

shimingura-tsuneemon.biz

しかしながら、予算以上だったのと当時東京での催事予定がなかったので断念。

 

ある時たまたまかなや刷子(ブラシ)の前を通りかかった。名前の通りブラシや箒のお店。こういうお店に入るとワクワクしちゃう。

大正3年創業のブラシや刷毛の老舗のかなや刷子👇

www.kanaya-brush.com

お手頃な価格で箒と紙製のちりとりを発見。

箒屋(ブラシ屋)で買っただけあって、穂が抜けることもないし、使い勝手もいい。

紙製のちりとりは「はりみ」と言うらしい。

紙製といっても、厚紙を張り合わせ外枠には竹をはめ込んであるから強度・耐久性と適度な弾力、紙ならではの軽さを兼ね備えている。また、自然塗料である柿渋を塗ることで静電気が起こらず、集めたゴミがまとわりつかず捨て易い。

 ちなみに、床の掃除は埃が落ちきっている朝起きた直後か、帰宅直後にするのが一番効率が良いと言われている。

 

茶がら掃除は電気も使わないし、集めた埃はコンポストに入れてしまって大丈夫なのでゴミも出ない。

 

昨日紹介した石田先生の『90歳ヒアリング』でも出てきそうな昔ながら日本固有の掃除の仕方ではないだろうか。