このブログの意義

このブログを始めたきっかけはパートナーに言われた、『ゼロウェイストのブログを書いた方がいいよー』のひとこと。ゼロウェイストの取り組みをInstagramでアップすると、世界中から"likes"やfollowersが増えてきた。SNS社会で生きている今、そういう共感って、すごく嬉しい。だから英語のブログにした方が反応はいいし、世界中の人たちに見てもらえる(私自身、帰国子女なので英語に抵抗はない)。でも私は敢えて日本語で書くことを選択した。それは一人でも多くの日本人にゼロウェイストの楽しさについて知ってもらいたい、私たちにせまっているごみ問題や環境問題に目を向けてほしいという願いを込めて。

 

Bea JohnsonやLauren Singer、欧米でゼロウェイストに取り組む人たちのブログやyoutubeinstagramを多く見て来た。その中で日本だと取り組めないことも多くある(気候や湿度の違いによる点や、量り売りのお店がほとんどなかったり)。でも逆に、日本だからこそ簡単に取り組めることも多くある(例えば、日本の食であるお米、豆腐、味噌、お茶などは商店街等で気軽に容器・袋を持っていけば買える)。また、昔ながらの暮らしからヒントを得る、日本ならではゼロウェイストの暮らしもある(例えば、茶殻掃除や米ぬかの利用)。

 

Bea JohnsonやLauren Singerについてはこちら ↓↓

simplylivinggreen.hatenablog.com

 

私自身、ゼロウェイストを始めて1年。すぐにごみがゼロになった訳でもないし、今でもごみは出てしまう。まだまだ試行錯誤中。この1年間、ゼロウェイストライフスタイルを確立するのに苦労したこと、失敗したことも多くある。海外の先進者たちがシェアしてくれるライフスタイルが必ずしも日本でのライフスタイルに当てはまらない。彼らを参考に私なりに取り組むゼロウェイストライフスタイルをこのブログでシェアすることで、既に取り組む方々との情報共有や、ゼロウェイストに興味を持つ方々の暮らしのヒントになれたら嬉しい。そしてゼロウェイストが日本に広まっていったら嬉しい!

料理、モノづくり(DIY)が好きなのでそういう工夫やゼロウェイストだけでなく、その延長で自然に優しい生活の取り組みも載せていけたらと思ってます。私自身、なんの専門家でもない、ただの自然を愛している一人の人間なので、ネットや本などの情報を参考にした自己流になります。自分の為にも極力調べ尽くすようにはしてますが、間違っていたら優しく教えていただけたら嬉しいです。

 

 

 

※このブログにアフリエイト商品も載せています。それは、そこから買ってくださいという訳ではなく、参考までに私がどういうものを使っているかの情報共有です。一番いいのは、セカンドハンドでその製品を探すことや、買い物に行った時に店頭でその製品またはその製品からインスパイアされたものに出会い、それを手に取って買うこと、環境問題の観点からもネットショッピングは極力最終手段にしたいと私自身考えてます。ただ、時間上の問題や、欲しい製品が店頭でみつからない場合等は私自身もネットで購入することはあります。また、できるだけ日本製品を使うようには心がけていますが、海外製品も使ってます。大事なのは、使う本人が心地いいかどうかだと私は思ってます。

 

 

 

 

我が家に小さな森を

Bea流のゼロウェイストの5thステップはROT(ロット)<堆肥化する=コンポスト。去年の秋、Bea Johnsonの著書、ゼロ・ウェイスト・ホーム ーごみを出さないシンプルな暮らし の翻訳者 服部雄一郎さんのお話会に参加し、私が一番頭を抱えていた生ごみ処理に関するアドバイスを頂きました。

虫が大の苦手な私は、生ごみコンポストに大抵抗がありました。面倒臭そう、臭いそう、虫湧きそう。電動生ごみ処理機は臭いも虫も発生しないけど電気を使うので環境に良くない。恥ずかしながらずっと生ごみ処理を避けて来ました。

服部さんの話を聞いてみると、実はなんだか簡単そう。教えていただいたコンポスト方法の中で私に一番合うと思った、虫も臭いも発生しないベランダdeキエーロに挑戦することにした。早速、キエーロについて調べると定価2万円くらい。なかなか高い...。私の住む町のホームページで調べてみるとベランダdeキエーロなど数種類の生ごみ処理のモニター事業(無料)があった(※各自治体で異なるのでお住まいの役場にご確認ください)。町の清掃課に問い合わせてみると今年のモニター事業の募集は夏に終わり、また来年の夏に募集をする予定なのでその時に応募してくださいとのこと。そんなに待てないので買いたい、どこで買えるか、聞いてみると長い保留の後、役所に説明を聞きにくればモニター事業に参加できるとの回答。柔軟な役所の対応に感謝(その反面、町としてもごみに対して緊迫しているのだろうとも感じとれる)。

 

 

昨年11月にやっと我が家でも生ごみコンポストが始まり、おかげで去年末から燃えるごみを出す頻度が週1~2回から月1回に変わりました。

 

ベランダdeキエーロ、見た目もなかなかいいかんじ。日当たりと風通しの良い場所に設置。

 

蓋を開けるとこんな感じ(新品時の写真)

 

使い方は簡単。まずは生ごみを埋めるとこに

 

20cmくらいの深い穴を掘る(虫と臭いの発生が嫌なので深く掘ります)。

 

掘っているうちに前回埋めた生ごみの残骸があるけど気にしない(そのうち自然分解される)

 

生ごみを穴の中にポイッと入れる。

 

シャベルで生ごみと土を良く混ぜ合わせる(乾燥していたら少し水も入れてます)。

 

土を戻して生ごみが表面に出てこないようにする。どこに埋めたかの印に以前家庭菜園で使っていたプランツマーカーを使ってます。

 

それだけ。

簡単過ぎたので、初めは本当に分解されるのかな、というワクワクと疑っている私がいました。冬場は気温が低いので分解能力が低下し、3週間くらい分解にかかるらしく、待ちに待った3週間後、穴を掘り返してみるとわりとなくなっている。写真を撮って、長年コンポストに取り組んでいる方々に確認してもらうと、ちゃんと分解しているとのこと!わぁーい!

 

2人暮らしの我が家では週1回溜めた生ごみを埋めてます。所要時間は5分足らず。お正月休みなどで長期ごみ回収がなくても、溜ったら埋めるだけだから臭う心配もゼロ(コンポストをしていなかった去年のお正月は冷凍庫に入れて保管して臭い防止をしたけど、今年は1月1日からキエーロにお世話になりました!)。こんなに簡単ならもっと早く始めれば良かった...と後悔(笑)

 私の取り組みに興味を持って、我が家に見学しに来た友達は息子くんと庭いじりを兼ねてキエーロを初めたとのこと。子供にとってもこうやって身体を使いながら学ぶって、いい教育にもなるんだろうなぁ!となんだか嬉しい。

 

理科が得意でない私は正直キエーロのしくみを理解しきれていませんが、土の中にいる微生物と水と太陽光(と風)が生ごみを自然分解してくれる。土は増えもしないし、減りもしない。電気も使わない。何も特別な菌や薬剤を混ぜる必要もない。役場から頂けたので実質1円もかかってない。

 

キエーロのしくみは森の中で行われている自然のしくみ。なんだか、神秘的。

 

 

 

分別はOvetto任せ

Bea流のゼロウェイストの4thステップはRECYCLE(リサイクル)<資源化する>。私自身これまで4カ国に住んだり、仕事の関係上アジアの国々中心にごみの分別状況を調べてきた。その中でも日本のごみの分別は非常にしっかりしているし、各自治体は住民に協力してもらえるよう分かりやすく取り組んでいると思う。

 

例えば、私の住む地域で回収してくれる資源(リサイクル)ごみは、

  • 容器包装プラスチック
  • 古紙(新聞・雑誌・雑紙・段ボール)
  • びん
  • かん
  • ペットボトル
  • 発泡トレイ・発泡スチール

 その他拠点回収で、

  • 牛乳パック・酒パック(中にアルミ等使用したもの)
  • 古着
  • 小型家電
  • インクカートレッジ
  • 乾電池
  • 蛍光管等

 

そして我が家の分別入れは巨大なOvettoくん。

ゼロウェイストになる以前からいるこの子は、環境業界から注目を集めたエコをコンセプトにしたゴミ箱。3つのコンテナに別れていて、上にはペットボトルプレス機能があるなかなか優秀な子です。

 

 

3つのコンテナで、

  • 容器包装プラスチック(最小限に抑えてはいるけど出てしまいます。現在の日本では完全にプラスチックゼロにするのは難しい私は思います...)
  • 牛乳パック(理想はリターナブル瓶での購入なのですが...)
  • 燃えるごみ(残念ながらまだゼロではありません)

に分別してます。

 

古紙はその下の紙袋に入れてます。

 

その他、空きかん(毎晩の晩酌が欠かせないので一時期はリターナブル瓶のビールにしていたのですが、家計上最近は発泡酒に転換してしまいました...)、たまに出てしまう瓶とペットボトル(飲料水はペットボトルで買ってます。浄水器を早く選ばないと思いつつ、後回しになってます...。また、パートナーの要望で彼が毎晩飲む野菜ジュース(ペットボトル)を買ってます)。これらはキッチンの横のスペースに保管してます。

 

1年前の私はリサイクルがごみを減らす為の唯一の手段と思ってました。今ではリサイクルするごみさえもゼロにするのが理想。そうすれば回収日の手間もその分のスペースも空いて(Ovettoくんはオブジェとして我が家に居続けそうだけど...)もっと快適な日々になりそう。だけどその反面、ゼロウェイストは決して我慢や束縛ではないので、我が家らしい減らす方法を試行錯誤して、心地いい方法がみつかり次第、取り入れていきたいと思ってます。