ハミングバードとエアプランツ
去年も書いたが、今年もレイニーシーズンがやってきた。今年は暦通り(?)6月24日にぴったりに始まり、それ以来毎日1時間弱の豪雨が降り、その後はまた晴天に戻る。これでお庭の水やりから解放される。と思っていたら最近になってハリケーンの影響で暴風雨がだったり、豪雨が一晩中降ったりして以前より雨量が増えています...。
去年の記事はこちら👇
simplylivinggreen.hatenablog.com
この記事でも書いたが、小学校3,4年生の頃の理科の先生の影響が今でも強く残っている。その先生の授業で知ったのが、ハミングバード。日本に生息していないが、日本語ではハチドリと言う、世界最小の鳥である。理科の授業で知って以来ハミングバードは私の憧れの鳥となった。
先日の記事で書いた植物のお裾分けの中に、花を咲かせたエアプランツ(ティランジア)がある。
どうしたら良いかわからずにそのエアプランツをテラスの棚にポイっと置きっ放しにしていたら、どうやらハミングバードはエアプランツの蜜が大好きらしい。それ以来、我が家に毎日来るようになった(それまではバナナの花の蜜を求めてたま〜に来てました)。
徐々に回数が増し、今では毎日少なくとも5〜6回は遊びに。ハミングバード特有のパチパチと音を立てやって来るので家の中にいても聞こえてくる。
お花やマンゴーの蜜を吸いながら庭で踊り、さえずる。彼らが来ると、夫と私は夢中になって見入ってしまう。
さてさて、頂いたエアプランツをよくよく観察してみるといくつかの株が連なってできている。
先日紹介したアプリ "Picture This" で調べてみると "Octopus plant"というエアプランツの一種でした。
エアプランツの栽培は初めてなので調べてみると、頂いたエアプランツ に沢山の種が付いている事を知った。
早速youtubeで学んで、
種子の採取してみるとあっという間にこんなにいっぱい。
水を少しスプレーして、
蓋をして、たまに蓋を開けて水分チェック。
2週間後、
youtubeとおり緑のポチポチが出てきている!
youtubeではこの後チーズクロス(ガーゼのような布)につけて気長に待つようにと説明だったけど、もうちょっと緑のポチポチが大きくなるのを待とうかな。
ついでにトリミングの勉強もして、
How To Clean and Trim your Tillandsia
キレイに整えてみまして。親株に子株がいたので試しに切り取って、貝殻に入れて、こちらは室内に飾ってます。
1週間に一度、15分ほど水につけてあげるといいみたい。
親株は拾ってきた流木に張り付けてハミングバードが蜜吸やすいようにして、テラスの壁に貼り付け。
下の方の綿種はあえて付けっ放しにしていたら、この雨季の間に...
自然に芽を出して、中にはこんなに大きくなっているのも
そんなこんなでエアプランツ栽培も楽しんでいます。
ハミングバードが蜜を吸いに来なければエアプランツにこんなにも興味を持たなかった。些細なきっかけで、知識が増え、喜びが増え、自然の豊かさを教わる。
メキシコは今日から9月。雨季が始まって丸2ヶ月経ち、庭の木々の成長が著しく、みどりみどりしてくれてます。
最近知った四角大輔のポッドキャストでも雨を嫌がるのは人間くらいで、人間以外の生き物は雨を喜ぶと言ってました。いざ、自然に囲まれて暮らしてみるとそれを実感します。そして以前よりも雨が好きになったりも。
雨の恵みに、太陽の恵みに、自然の豊かさに今日も感謝。
四角大輔のポットキャストおすすめ。
彼の言葉に共感しっぱなし、彼のように自給自足な生き方はステキだなとつくづく思います。
マンゴーの種から
去年にも食べたのちに、その種を植えるシリーズを紹介しましたが、今年も楽しんでます。
simplylivinggreen.hatenablog.com
今年初めて知った、最高に美味しいマンゴーのAtaúlfo(アタウルフォ)という品種。
以前紹介した記事はこちら👇
simplylivinggreen.hatenablog.com
Ataúlfo(アタウルフォ)のとろけ具合が半端なくて、我が家の木のマンゴーよりも恋に落ちてしまいました(笑)そこで私の得意な種植え。
まずはマンゴーの種を一晩中水の中に浸けて表皮を柔らかくします。翌日膨らみのある方にそっとナイフを入れていきます(奥まで行くと種を傷つけてしまうので注意)。
※表皮は硬いです。開くときに爪で力ずくで開けようとすると爪の間を傷つけるので注意(経験済み💦)。
表皮は必要ないのでコンポストしてOK。
5つくらい表皮を剥いた種をアボガドの種のように水耕栽培にして、1つだけ庭のプランターの端にポイっと植えてました。
室内で水耕栽培しているものはその後なんの変化もなく、茶色くなる一方...
外に植えたのは、それをやっとことをすっかり忘れてた約20日後にたまたまプランターを見たら、なんと発芽してました。
これを見て、マンゴーは水耕栽培ではないのだと分かり、ちょうど満月の前だったので、
すると1週間後に一番乗りが顔出しました。
その5日後にはこんなに
どうやらマンゴーの種からは2つの芽が出るのもあるようです(ちなみにうちで水耕栽培しているアボガドも2つ芽を出しています。このブログの最後に写真載せてます)。
そして種を植えてから約8週間、
合計9個植えたうち6つが発芽・成長してくれました。
ちなみにこのマンゴーのうちいくつかは冷蔵庫で冷やしてから頂きました。冷蔵庫に入れてしまっても発芽を妨げないようです。
マンゴーが手に入ったらオススメです。
うちの庭にはもう木を植えるスペースがないので、義母のランチ(農園)に植えてもらおうと思ってます。
余談ですが、うちの水耕栽培中のアボガドはこんなにも成長しました。
もう1m超えです。年内に身長抜かされそう(笑)
<合わせて読みたい>
あの木が欲しい
みみずコンポストについて長々シリーズで書いたので、チキンたちとの生活について書く前に気分転換に最近のガーデニングについて。
こちらは、コロナ騒動がメキシコ始まり、自粛生活中に書いた記事(6月上旬)をアップできてなかったので...今更ですが、アップします。
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義両親のホテルに向かう一本道沿いに一際目立つステキなプルメリアの木があって、通るたびに、あのプルメリアがステキだなぁと言っていたら、ある日突然夫がその家の前で車を停め、『枝をもらってくる、メキシコはこういうのは当たり前なんだ』と言って車を降りた。
いざ聞きに行くと、夫が赤ちゃんの頃に抱いたことのあると言うおばさんが出迎えてくれた。そしてたまたまプリメリアの枝が折れたとこだと言って、その折れた枝をくれた。
ついでに見て行きな、と言ってガーデンの案内開始。
ステキな入り口👇
見たことのない不思議なお花👇
スターフルーツも持って行きなぁと収獲させられる夫(笑)
初めてみるペヨーテ。
ペヨーテは私の住む地域の先住民ウイチョール族の伝統儀式に使用されている神聖なるサボテンで、野生のペヨーテは絶滅が危惧されています(野生ではないが、日本の楽天やアマゾンで『烏羽玉』と言う名で販売されています)。
これも持っていきな、あれも持って行きな、と言って、結局こんなにたくさん枝や植木をいただいた。
プルメリアの枝、シナモンの枝、アラマンダの枝、エアプランツ、多肉植物などなど、いくつか不明な植物もいただいた(メキシコに住み始めた頃もこんな風に知らない人に色々な植物をおすそ分けしてもらった・笑)。
頂いた植物について知りたくてダウンロードしたアプリ"Picture this"がすごく優秀👇
このアプリは、植物や花、実の写真をカメラで撮るだけで、写っている植物の名前を教えてくれます。さらに、その植物の豆知識(名前の由来など)・育て方・増やし方・起こり得る病気や害虫などについて紹介してくれます。そのうえ今まで検索した植物とその写真が履歴として残るのでいつでも読み返すことができます。
このアプリのおかげで、頂いたプルメリアは "Red fangipani" という品種だということがわかりました(香りが高い品種のようです)。
また、散歩中に素敵なお花や植物を見たときにこのアプリを使えば教えてくれます。
こういったアプリを以前にもいくつかダウンロードをしたことがあるのですが、クオリティーの高さはこれが一番!1つだけデメリットがあって、アプリを起動した画面で年間購読の課金画面が出てきます。課金する価値のあるアプリではあると思いますが、課金せずにも使用できるので、使用頻度によると思います。興味があればこちらに詳しく書いてありました👇
さて、早速頂いた枝を挿し木に。
メキシコに来てから教わったのですが、プルメリアの挿し木は、枝を切ったら数週間乾燥させた後に水はけの良い土に挿し木。日陰に置いておけば、30〜40日で根が生えてきます。根付いたら日向に移動させて、太陽をたっぷり浴びせてあげるだけ。
プルメリアに限ったことではないですが、挿し木をするときは満月3日前〜満月の日までにしてあげること(満月は満ち潮を起こし、月と太陽に引っ張られる力が弱いので、挿し木や種をまいて発芽しても根をしっかり大地に根ずかせて安定させながら成長します)。
つくづく植物は神秘的だな、と思う。切った枝や芽から新しい命を咲かせるのだ。切った瞬間に終わるのではなく、新たに始まる。
時には挿し木に失敗してしまうこともあるけど、それも自然の厳しさ。
さてさて、今度の水曜日(9月2日)は満月です。種植えや挿し木をしたい方は今がチャンスです。