メキシコの祭り 死者の日
先週末はメキシコではDía de Muertos(死者の日)でした。
11月はメキシコで過ごしたことがなかったので、初めての死者の日。
12年間メキシコを離れていた夫も死者の日に霊園に行ったことがないと言うことで、2カ所の霊園に行ってきました。
いつものブログとは全く関係はない内容だけど、せっかくなのでメキシコの祝日を紹介します。
Día de Muertos(死者の日)
Día de Muertos(死者の日)は、11月1〜2日にかけて行われるラテンアメリカの祝日の一つで、特にメキシコにおいて盛大なお祭りが行われています。
死者の日は祖先や亡友を敬う日で、祭壇に故人の写真や遺品、好きだった食べ物や飲み物、おもちゃなどを供え、墓の外へ出てきた魂がそれらを食べに来ると言われている。日本で言う、お盆。日本と違うのは、お祭り大好きなメキシコ人らしく、彩り豊かに、楽しく明るく祝います。メキシコ各地でお祭り・パレードが開催され、世界的にも一番有名なメキシコのお祭りと言えば、死者の日と言えるでしょう。
死者の日は2008年にユネスコの無形文化遺産に登録されました。
日本をはじめ世界中で、ディズニー・ピクサー製作映画『リメンバー・ミー』(2018年公開・原題:Coco)、メキシコの死者の日・家族をテーマにしたアニメ映画で広く知られるようになりました。オススメの映画です↓
祭壇
『Altar(アルタール)』・『Ofrenda(オフレンダ)』と呼ばれる祭壇は、10月半ばになるといたるところで見ることができます。ハロウィンやクリスマスのデコレーションと同じ感覚だと思います。
大型スーパーWalmartでも死者の日に飾られるアルタールが展示されていました。
死者の日の1週間前には、州立大学キャンパス内でアルタールの展示会がありました。
アルタールは、本来は7段で作られ、祭壇の前にはマリーゴールド(cempasúchil(センパスチル)のお花が飾られています。マリーゴールドは死者の国から現世へ戻る時に故人が迷わないようにと、道しるべになるように飾られます。
また、その道しるべには犬がいるそうです。本来この犬の種類は、メキシコ原産のメキシカン・ヘアレス・ドッグだそうです。メキシカン・ヘアレス・ドッグは死者の国への案内役として信じられており、自力で行くことのできない故人が迷わないように置いておくものだそうです(メキシカン・ヘアレス・ドッグ以外の種類の犬の置物が置かれていることがほとんど)。
その他に祭壇には、故人の写真や遺品、好きだった食べ物や飲み物などを供えます。その中でも必ずあるのが、Pan de muerto(死者のパン)と呼ばれる骨を形取った甘いパン。砂糖が全体的降りかかったふわふわしたこのパンは、みんな大好きで、この時期にしか売られてません。
イメージ:the Yucatan times
アルタール以外にも州立大学では、死者の日を記念したアートの展示会も開催されてました。
友達の旦那さんの写真も展示されてました↑
私の住む州のアーティストさんを中心とした作品が飾られており、どれも素敵な作品でした。
死者の日当日
さてさて、11月1日、死者の日当日の 昼間の霊園に行ってきました。
霊園の入り口には
お花やお供え物がたくさん売られてました。
色とりどりのお花やデコレーションが飾られてました。
夜の街中の霊園の前では、お祭りが開催されていて、アルタールの他にもたくさん展示されてました。
そして多くの人々が骸骨夫人「カタリーナ」のスカルメイクをしてました。
街中の霊園の入り口もデコレーションされてました↓
中のお墓は実はそれほど飾りもなく、人で混雑していて、写真撮らず...。
ろうそくで飾り付けしてあると思ったのにそれもなくて残念。
首都メキシコシティのパレードの様子は映画『007 スペクター』の冒頭で見ることができます。
メキシコでは死を恐怖や悲しみととらえるのではなく、逆に死者とともに楽しく笑って、踊って過ごします。家族が何よりも大切なメキシコ人らしい祝日とも言えます。