植物たちが教えてくれる巡りゆく1年
去年日本に一時帰国していた3ヶ月を除くと、メキシコに住み始めてあっという間に1年が経ちました。
今住んでいる町があまりにも田舎町で、スペイン語学校が1つしかなくて、生徒がいないこと等から気まぐれ開講のようで通ってません。
そして個人レッスンを受けていたものの、先生の体調不良で結局数ヶ月で終わってしまいました...。
全くスペイン語が上達しないので、3月からスペイン語のオンラインコースを始めて、毎日勉強に励んでいます。
母親曰く、5歳でアメリカに行った私は最初の1年間のキンダーガーデン(日本でいう幼稚園?)では一言も話さなかったと。それでも、いつの間にか兄と喧嘩は英語になっていたし、頭で考える言語も英語になっていた。
今思い起こせば、オーストリア・ドイツに住み始めた時も最初の1年は全く話せず、同僚が言っていることが分からず、何度も叱られた。それでも根気強く夜間のドイツ語コースに通っているうちに英語よりもドイツ語の方が得意と言う状況にまでなってました(今となっては、苦労して勉強したドイツ語はほとんど忘れました😭)。
多分人よりペースがちょっと遅いんだ、と自分に言い聞かせて。言語の習得はだれかとの戦いではなく、自分自身との戦い。頑張るしかない。
一足遅れてコロナがやってきたメキシコはこれからがピークになると言われています。自粛解除されたものの、今もなるべく外出は控えてます。外に出るのは、基本は買い物と犬の散歩くらい。なので夕方の散歩が1日の息抜きにもなりつつあります(日中は暑すぎて散歩に出れません🥵)。
四季がないようで四季がある南国で、春になってからたくさん花が咲いています。
少し前まで満開だったのが、日本の桜のような淡いピンクのお花🌸
メキシコに来て初めて見た木🌳春にしか咲いているの見ません。
なんて言う木かわかりません...(シルクツリー・ネムノキに似てますが、葉っぱがありません。知っている方いたら、教えてください^^)。
ぶーちゃん(ピットブル犬)は落ちている花を容赦無く踏んで歩きます。
私の大好きなプルメリアも咲き始めてます。
地面に落ちてしまっているのを拾って、犬たちに付けたり。
ハイビスカスに似たお花も満開に。
サヤインゲンみたいなのをぶら下げているこの花もメキシコに来てから知った木。
日本のススキに似た植物も。
父親に話したら、パンパスグラスだと教えてくれました。
最近行き始めた公園にはなんとこんな方もいました。
今はあまり近付きたくない😰
そして1年が巡ったんだなと1番感じさせるのが、この木。
濃い黄色い花をつけるこの木は”プリマベラ”と呼ばれ、スペイン語で『春』という意味を持ちます。春と言っても4〜5月にかけて満開になるこの木を見ると不思議とメキシコの春を感じます。
1年が巡り巡って、また春の花が咲き始め、いろんな植物に新しい芽や葉っぱが出始めて、今思い返せば、1年前は犬の散歩に出ることに夫は賛成してくれませんでした(理由は危険だから)。当初は危険なんだ、と思って家の周りを散歩するくらいだったのが、徐々に行動範囲を広げて公園に行ったり、車で丘まで行って軽くハイクしたり。そして、今となっては私たち(私と犬)にとっての危険は人間ではなく、野犬です🤣野犬が多いメキシコでは、犬と散歩していると犬をめがけて追いかけて来ます。たまに放し飼いでペット犬を散歩している人もいて、チワワやパグなどの子型犬が、勝ち目がないのに我が家の犬をめがけて走ってきます...(一度チワワが我が家のドーベルマンめがけてきて、結果ドーベルマンの口の中にチワワの頭が納まってました。ケガはありませんでしたが、無責任な飼い主に困ります)。
樹々が教えてくれる1年の巡り。
植物にはカレンダーがないのに季節の変わり目を自然と身に付け、春になると色とりどりの花を咲かせ、実をつける。私たち人間はそれを見て、匂って、味わって、聞いて、感じる。そんな五感の楽しみを与えてくれる。