へび

大家のおじちゃんが来て、「スマホ持ってついてきて」、と言いに来た。大体そういう時は、おじちゃんが植えたけど覚えてない植物の写真を撮って、何の植物か判別アプリで調べるのを頼みに来る。だけど今回は違った。家の後ろにある木の上に向かってハスキー犬たち(大家さんの犬)が吠えている。吠えている先を見てみると若いボアコンストリクター(蛇)がリスを丸呑みしようとしている...。
思い返してみると今朝から2匹の小さな蛇が家の中にいて、終いにはボアコンストラクター。ヘビ蛇しい1日だった...。
 
 
 
 
 
 
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A post shared by 𓆉 Hiromi 𓆉 (@simplylivinggreen_3stars)

 
 
ここに住み始めてから何度もボアを始めとする蛇を見てきた。彼らは獲物を捕まえては木の陰に潜んで数日間、消化するために休んでいる。食べられてしまった小動物はかわいそうだけど、自然界の中は弱肉強食の世界。ボアだって生き延びるためには食べなければならない。
 
去年の春、2週間の間に2回もチキンペン(チキンちゃんたちのお家スペース)にボアが現れた。2回とも夫の直感が教えてくれた。1回目は日中だったし、ちょうど大家さんがソーラーパネルを導入していて大男どもがたくさんいたので彼らに手伝ってもらって、ボアを捕まえて、敷地のずっと外まで運んでそこで放した。
 
2回目の時は夜中。チキン小屋から叫び声が聞こえて、外にいくとtejonと呼ばれるアライグマ科の動物が逃げ去っていった。念のため外の見回りをしていたら彼がヒヨコたちが寝ている小屋にボアがいるという。私はまさかボアがチキンちゃんを食べると思っていないからきっと野ねずみを食べにきたんだよ、ベッドに戻ろうと彼に言って家に戻った。30分くらいして、彼がやっぱり気になると言ってヒヨコちゃん小屋に戻るとそれはそれは食べられそうな寸前であった。暗い中、蚊に刺されながらも、彼と二人で試行錯誤しながらボアを捕まえようとしたが、捕まらない。もはやチキンちゃんたち全員を家の中に避難した方が良さそうだということで、そこら中からカゴを集めて、18羽のチキンちゃんたち皆我が家の2階に避難させた(1階には大型犬2匹いるため)。翌朝、大家さんのヘルパーの原住民の子に手伝いを借りて無事ボアを捕まえることができた。前回逃した時に大家奥さんから「ウチに欲しかった」と言われたので、大家さんに捕まえたボアを渡し、ボアは大家さん家のチキン小屋に解放された。大家さん曰く野ねずみを食べてもらうんだとか。私たちとしてはねずみより動きの遅いチキンちゃんが食べれちゃうんではないかと心配でそんなことできないけど...。考え方は人それぞれ。
 
この一件があってからプロテクターとして2羽のギース(geese)も家族に加わった。大家さん曰くグース(goose)は最高のプロテクターだそうで、大家さんのところでたくさん飼っているので譲ってくれた。繁殖期に入ってからオスをもう1羽譲ってくれて3羽となった。ギースたちが来てからは彼らに魅了されてばかり。またその話は別の機会に。
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ジャングルの中での生活は時には厳しい。それでもこれが自然のしくみ。