みみずコンポストのきっかけ 〜フードロスの問題〜
メキシコに来て以来、生ごみのコンポストは庭に穴を掘って、土に埋めるだけのシンプルなコンポストでした(キエーロと同じ仕組み)。
以前紹介したキエーロについて👇
土に埋めるコンポストは至ってシンプルで、
毎日の生ごみは冷凍庫に保存、
週に1回程度夫に大きな穴を庭に掘ってもらい、
冷凍庫に保管してあった1週間分の生ごみを解凍、
早く分解するようにミキサーで細かく砕き、
穴に埋めるだけ。
夏場は1週間程度、冬場では2〜3週間程度経つと微生物が生ごみを分解してくれて消えてなくなります(堆肥にはならない)。
たまにコンポストから芽が出てきたりの楽しみがあります。
せっかくホームガーデニング(家庭菜園)をしているので、生ごみが堆肥(肥料)になるような方法を取りたいなと思い、堆肥のできるコンポスト方式を調べてみる。バイブルのBeaのゼロ・ウェイスト・ホーム(本)によると、
その他に良質な堆肥を作ると言われる、みみずコンポストが選択肢に。
- 地上式コンポスターは暖かいメキシコではおそらく虫が湧くだろうと言うことと、そもそもメキシコではコンポスターが手に入らないと言うことで却下。
- EMバケツはEMぼかし購入の維持費がかかる&そもそもメキシコではぼかしが手に入らないと言うことで却下。
- みみずコンポスト。実は日本にいる頃から気になっていたコンポスト方式で、生ごみを食べたみみずの糞とおしっこが堆肥となる仕組み。
ただ虫が大の苦手なので、みみずも苦手...。これまでやりたくてもなかなか挑戦できませんでした。逆に夫は虫が平気な人なので、みみず担当は夫ということで、メキシコでも手に入りそうなみみずコンポストをすることにしました。
みみずコンポストについて書いていきます。その前に生ごみの問題について少し触れたいと思います。そして、各家庭で生ごみを処理することが必要で、それが気候変動・温暖化防止対策にもなるということについて。
フードロスの問題
日本の家庭ごみから出る4割が生ごみだと言われています。この生ごみはフードロス(食品ロース)とも言われ、調理くずや食べ残し、期限切れ食品・食材などをさします。
焼却大国の日本は(世界の焼却炉の9割以上が日本が占めています)、衛生的な観点から汚物法でごみはなるべく燃やすこととなっているそうです。
焼却炉では、ダイオキシンの発生を防ぐ為、800℃以上の高温での処理が取られています。高温処理を維持するために大量のエネルギーが浪費されています。
そして、その為には私たちの納めた巨額な税金が使われています。私も東京都の埋立処分場の見学会に参加するまでは知りませんでした...(見学会は無料で参加できるのでオススメです)。
それだけではありません。水分を多く含む生ごみ(70〜80%は水分)は、焼却処理をする際に更なる大量のエネルギーを必要とし、大量の二酸化炭素を発生させ、温暖化につながります。そのため全国の多くの市町村では、ごみ減量化運動の一環として、各家庭で生ごみを処理する機器・容器の補助金が支給されています(もしくは無料支給されています。私も日本にいた頃使用していたキエーロは区から無料で支給されました)。
海外ではごみのほとんどが埋立処理となります。生ごみ(有機物)が直接埋立処理されることで温室効果ガスであるメタンガスや二酸化炭素、アンモニアの発生してしまい、温暖化、気候変動の要因の1つとなっています。
意外と面倒くさそうな生ごみ処理も環境さえ整っていればそれほど手間ではありません。そして大人にも子供にも自然の循環の仕組みのいい勉強になります。
これを機に生ごみ処理を始めてみませんか?
次回から4回に分けてみみずコンポストについて紹介していきます。
私のバイブルのBea Johnsonのゼロ・ウェイスト・ホーム👇